2011.8.17
安愚楽牧場の本年3月の決算は適正なのか?牧場側の「税理士のチェックを受けた適正な決算」という主張は詭弁です。安愚楽牧場の監査役や会計参与に就任している税理士がチェックしたため、このようなもの言いになったのかもしれません。
安愚楽牧場の場合の適正な決算とは、法定監査を受けた決算です。間違いなく法定監査は受けていないでしょう。安愚楽牧場は大会社に該当し、法定監査が義務づけられています。法定監査は公認会計士が行うものです。
この度の債権債務の調査で負債の額が膨大に膨らみました。その額の大部分が投資家から預かった出資金の金額です。本年3月の決算では、投資家からの出資金が負債に計上されていなかったのです。本来法定監査において、この点を見逃すはずがありません。こんな会計処理は考えられませんので。法定監査でこのような事実が明るみにでていたら、今般まで事業を続けることはできなかったでしょう。
おそらく、法定監査を受けなかったのは恣意的なものです。安愚楽の経営陣は、はじめから法定監査をうけないことによる罰金で片づけるつもりだったはずです。