企業にとって会計は、大切な無形の資産です。
会計は経営を見直し改善に必要なものであり、会計データの集約でもある決算書については金融機関等への提出も求められます。
現在は優秀な会計ソフトがあり、自社で決算書類を作成することができる中小零細企業も多くなってきました。
その行為は大変素晴らしいことだと思いますし、当事務所も自計化を奨励しています。
しかしながら、自計化により作成された決算書を拝見しますと、会計理論からはありえない数値がみうけられます。
理論から外れた数値を放置したまま翌期に数値が繰り越されていき、さらにその翌期以降も理論を無視した財務諸表を作成したとします。
このようなことが連続した結果、理論値から外れた数値の累積により作成された貸借対照表は、もう取り返しがつかない状態になります。
このような状態で金融機関等に堂々と決算書を提出できるのでしょうか。
会計データは、いったん毀損したら取り返しのつかないことになってしまうのです。
会計は、企業の信用を担保する重要な無形資産なのです。